ツイッターが原因で空き巣される事案が発生

リア充の必需品、ツイッターが原因で空き巣される事案が発生していると知って、非リアな私はちょっと嬉しくなっている。だって空き巣とは、家人が留守の間に第三者が家屋に侵入して、その家にある金品を奪うこと。奪われる金品もろくになければ、遊びに行くお金も遊びに行く先もなく、遊ぶ友達もいなくて家に居るしかない、空き巣に狙われる隙が全くない自分にとって、全く心配のない別世界の話だからだ。

ツイッターの存在が世の中に知れだした時、自分も登録してみた。他の人のやっていることを参考に少し呟いてみたりもしたが、何も楽しくなかったし、むしろむなしくなったのですぐにやめた。だって周りは様々な場所に行って美味しそうなものを食べ、充実した時間を過ごしているアピールをしているけれど、自分は「今、家なう」「お昼ご飯は朝の残り」こればっかりだったのだから。

ところがこんな、必要な人には必要な便利なサービスを、悪用する輩が出てきたという。それがツイッターを利用して家人の留守を確認し、その隙に泥棒に入る、空き巣事案のことだ。確かにツイッターでは、いかにも国際線出発ロビーに居ることがわかる画像付でこれから1週間のバカンスに行くとか、自宅から遠く離れた南の島から、リアルが充実しているツイートをいくつも載せている人が多く居る。自分はそれを指をくわえて見ているだけか、見て見ぬふりをしているだけだったが、そんな呟きを稼ぎ時だと喜ばしい気持ちで見ている人がいたということだ。

泥棒なんて決して許されることではないが、リア充が浮かれているところを攻撃してくれるツイッター利用空き巣には、自分の妬ましい気持ちに代わって彼らに罰を与えてくれる、ちょっと正義の味方のような、そんな気持ちをかすかに抱いてしまう。こんな犯罪がもっと増えれば、ツイッターとかフェイスブックとか、うらやまけしからんリア充アピールの場が、衰退してくれるのではないだろうか。